8章 家族:
 

●結婚・子育てなどは分からないことが
 多過ぎると思う。それは何故なら、MBAと
 
同じで、きちんと体系立てて学んでいない
 ことに尽きると思う。
 私も今の妻と19歳の時に出会い、
 もう四半世紀以上も付き合っている。
 このこと自体がすごいことだと思うが、無駄な
 喧嘩なども数多くやって来た。
 うまく行かない時には、正直なところ別れる
 ことも脳裏をよぎった。

●しかし、結婚・子育てが教えることも大きい。
 結婚は、私に人生は思うように行かないこと、
 人生は全てグレーであること、
 人の痛みが分かるようになった、などの知恵を
 与えてくれた。
 大変なことばかりだったが、私は若い人には
 是非結婚することを勧める。

●人生の年輪が増す。それから、パートナーを持つ良さは計り知れない。
 思えば、妻とも喧嘩もしながら子供の受験のことなど、ああだこうだと話し合って来た。
 パートナーシップの最もよいところは、異なる性・人格で真摯な議論を交わして行くうちに、
 非常にmoderateな意見に落ち着けることができるということ。
 この効用は大きい。確かに1人ものの方が楽であり、そちらに流れてしまいがちだが、
 神様が結婚・子育てのご褒美もちゃんと用意してくれているように思う。


●私は、妻も子供も高いインテリジェンスを持ち、平等に議論できる家庭を目指して来た。
 子供が力を付けるほど、自分の言うことを聞かなくなる傾向になるのは自然な流れであるが、
 父親の沽券とかを超越して本当に家族のことを考えると、そのような道がよいのかなと思う。
 妻・子供に教え育てて貰っていることも、どれほど多いか。


●とりわけ、妻には感謝している。ある面では自分の師とも呼べると思う。
 私がMBAの勉強を始めたのも妻の影響が大きい。
 妻が通訳・ガイドの資格を取る過程で、子育て・家事などをこなしながら徹夜で
 勉強をしているのを目の当たりにして、年を取っても勉強はできることを知った。
 そこで、自分もMBAを取ろうと決意したのだ。


●健康についても、妻はもう5年間エアロビクスを継続して健康と若々しさを維持している。
 これを今まねて私もジム通いをしている。
 振り返ると、重要な局面では常に妻の後を追っているような気がする。
 お互いに自分の人生なのだから、好きなことをして過ごそう。
 そして、そのような自立した関係が「個の確立」の重要なファクターでもある。


●自分が家族を守るリーダーでありつつ、家族が自分に教え鍛えて、お互いが成長を
 続けること。
 これが家族というものの本質であることが、最近漸く分かって来た。このことも悩める人々に
 伝えて行きたいと切に思う。